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福祉用具を利用する際の注意点

第1回と第2回では介護保険制度で定められている福祉用具について紹介させて頂きました。今回は、福祉用具の利用を検討するにあたって間違えやすい2つのポイントについてご説明致します。

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注意点1. 福祉用具を購入する際の注意点

介護保険制度は、借りる際に使用できても、購入の際には使えない

1つ目のポイントは介護保険制度を使って商品を借りることができたとしても、購入の場合には介護保険制度が使えないということです。
初めて福祉用具を利用検討する場合、多くの方が借りることができるものと、購入することができるものを混同しがちです。介護保険を利用して借りることができるものは、介護保険を使った購入はできません。

例えば、車いすは介護保険を利用すると1割の自己負担(2015年8月から所得に応じて2割になる方もいらっしゃいます)で借りることができますが、購入時には、全額自己負担になってしまいます。これは介護ベッドや歩行器も同様です。

福祉用具を安価に購入するための制度

もちろん、車いすなどを安価に購入する制度が無いわけではありません。身体障害者手帳を持っている方であれば、日常生活用具給付という制度を使用して購入できるケースもあります。
同制度を活用するには許可申請が必要ですが、まずはお住まいの地域の自治体に相談してみて下さい。
介護保険が優先されるなど、制度が複雑であるため、自治体や担当のケアマネージャーに相談をしてみるのが良いでしょう。

購入後も費用がかかる場合も

安価に購入できる制度があるとはいえ、福祉用具は決して安い買い物ではありません。また、購入すると点検や修理は購入者自身で行わなければなりません。
一方、福祉用具の貸与事業者から借りた場合は、修理や交換はその都度しっかりと対応してもらえます。
このように、アフターメンテナンスの事などを考慮し、長期的に考えて購入したほうが良いか、それとも借りたほうが良いのかを検討するのが良いと思われます。

注意点2. 介護保険が使用できる福祉用具と
出来ない福祉用具がある

2つ目のポイントは似たような福祉用具でも介護保険制度が使用できる商品とできない商品があるという点です。
多くの方が間違えやすい商品が、歩行器(歩行車、シルバーカー)と杖です。

● 歩行車・歩行器

歩行器

歩行車とシルバーカーの見た目上の違い

歩行器・歩行車とシルバーカーの違いは何でしょう。製造メーカーや販売店により「歩行器」「歩行車」「シルバーカー」と様々な呼び方がありますが、歩行器・歩行車は、介護保険を使ってレンタルをすることができます。

しかし、シルバーカーは介護保険が適用となりません。この差分は形の違いに起因しています。介護保険の適用となる歩行器・歩行車は、「移動の時に体重を支えることができるもの。車輪があるものだと身体の前と左右を囲むものがあり、車輪がないものは、四つの脚があり、腕を使って移動させることが可能なもの」と定められています。
簡単に言うと、コの字型のハンドルで、4つ以上の車輪が付いているものは「歩行車」に分類されますが、それ以外の仕様で車輪が付いているものはシルバーカーと分類されます。

歩行車とシルバーカーの使用目的の違い

大きく形が違う歩行車とシルバーカーですが、使う目的も違います。
歩行車は身体の回りをハンドルで囲んでいるので、奥まで身体を入れることができ、しっかりと体重をかけることができますが、シルバーカーは支える力がそれほど強くありません。一方で、モノをも持ち運ぶ機能としては、シルバーカーが勝っています。
比較的長時間の移動や買い物のため使用する場合は、シルバーカーの方が良いかもしれません。
ご利用する本人の身体状況や体力、使用用途を考慮した上で、どちらを利用するのが良いのか検討をするのが望ましいと思われます。

● 歩行補助杖

歩行補助杖

歩行補助杖の種類

介護保険で決められている「歩行補助杖」は脚が3~4つある多点杖と呼ばれるものや松葉杖、ロフストランドクラッチといった特殊な杖を指しています。よく見かける「T字杖」は介護保険の対象とならないので留意して下さい。

歩行補助杖を選ぶ際の注意点

杖は日常的に使用するため、色やデザインにもこだわって、お洒落に使用したいところですが、杖によっては持ち手の形や大きさ、太さ、重さが変わるため、使いやすいものを選ぶのが良いでしょう。
杖の長さや重さが利用者本人に合っていないと、転倒に繋がってしまうこともあります。従って、きちんと専門家に選んでもらうことをオススメします。介護保険の対象外であるT字杖についても同様に専門家に相談して見るのが良いでしょう。

今回のポイントまとめ

まとめ

介護保険制度の詳細を知る必要はありません。分からなければ、ケアマネージャーや福祉用具の専門家に聞けば良いのです。お近くの丁寧に説明してくれる福祉用具の専門家を探して、色々と相談しましょう。
ご自身の身を守るためにも、今回ご紹介をした良くある間違えやすいポイントを知っていれば、専門家とも話し易いので是非覚えていて下さい。
第1回~3回までは、介護保険制度に関する福祉用具の説明を行いました。次回より具体的な商品の選び方についてご紹介をさせて頂きます。

今回のポイント

  • ● 介護保険を使ってレンタルできる福祉用具は、買った場合には
    保険適用とならない(逆もしかりです。)
  • ● 同じような種類の商品でも、介護保険が適用となるものと
    ならないものがある
  • ● 分からないことは、福祉用具の専門家やケアマネージャーに
    遠慮なく聞きましょう。

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